サロン経営のスタッフマネジメントがうまくいくヒント｜まつエク経営改善戦略ーマニュアルで経営自動化

先日ママ友さんとお話をしているときに私以外の2人の方の行きつけのエステサロンの話になりました。1人のママ友さんが「あそこのエステはあまり良くないみたいだよ」と言っていました。

理由を聞いてみるとそこのスタッフさんがお客さん(私の友人)に、職場である自分のエステサロンの「給与が低い、労働時間が長い、オーナーの雑用させられる」などと話をしておりそのことを聞いてママ友さんはそこのエステにあまり行きたくなくなったとの事でした。

このことを聞いて、スタッフマネジメントについて考えたことがありましたのでお話したいと思います。

まず、スタッフに対するわたしのスタンスについてですが、わたしはスタッフさんに経営の重要な決定権を与えすぎたり、1人のスタッフに依存してしまう経営はオーナーにとって苦しくなるし、長くは続かない、どこかで破綻すると考えています。

ですので普段から「スタッフの顔色を伺わない、スタッフに依存しない経営」を目指しています。

上記のようなスタンスを守るために二つの段階があります。

第一段階
きちんと法律を遵守した雇用環境を作る(コンプライアンス)。そして、雇用環境を継続維持し続けるためにしっかりと仕組みを作る(ガバナンス)。

一点の曇りもない、どこから突っ込まれても痛くない雇用環境を提供する事は経営者の責務です。
件のエステサロンがどのような雇用環境だったのか真実を知る由はありませんが、スタッフがお客様に、自分のエステサロンの労働環境の愚痴を漏らす事は控えめに言って経営にとっていいことなど1つもありません。癒やされいらっしゃったお客様だって、職場の愚痴を聞いたら行きたくなくなってしまいますよね。

第二段階
覚悟を持って対処する
第一段階で紹介した2つ(コンプライアンスとガバナンス)を経営者が徹底して追求した上で、それでもスタッフがお店に対して不満がありそれを周囲に漏らすようなことがあれば、スタッフが減ることにより一時的に利益を減らして、赤字をかぶってでも経営者が覚悟を持って対処すべきです。

ある程度の規模を目指すのであれば、1人では当然サロン運営はできません。そうである以上スタッフさんの力を借りてお店を運営するので大切にするのとは当然です。自分の人生に関わってくれた人ですからね。
ただそうは言っても、スタッフはお客様ではありません。
お互い感謝の気持ちを持って雇用関係が保たれることが前提です。
もし一方的にバランスを崩すのであれば別々の道を歩んだほうがお互いの幸せです。

かく言う私も、売上のことを考えてしまうがあまり辞められては困る、、、と、スタッフの顔色を伺って、お客さん扱いしている時期がありました。でも、結局この歪みはいつか表面化してしまいます。

スタッフをお客さん扱いしてしまうと、スタッフに依存して、顔色を伺いながら経営をしなくてはいけなくなってしまいます。それはとても苦しいことです。
わたしは『例え赤字が出てもスタッフに依存しない』と覚悟を決めてからは、気持ちが楽になりました。

スタッフに依存しないと覚悟を持つことで、自分の進みたい方向に【スタッフの承認】をとって進むと言うスタンスではなく、是非この道に進みたいから協力してほしいと【プレゼン】をするようなスタンスに変わりました。その結果、スタッフの顔色を伺わなくなりました。

覚悟を持つことで、気持ちが楽になるだけではなく、自分が進みたい道にスピード感を持って進むことができるようになった気がしています。

ただし、このような覚悟を持てるのも経営者自身がコンプライアンスとガバナンス、この2つをしっかりと守っていることが前提です。少しでも後ろめたいようなことがあればスタッフに対しても強く言えなくなってしまうものです。

・経営者は自分の望む道を進むためにスタッフの顔色を伺ってはいけない。
・そのためにはコンプライアンスとガバナンスこの2つを徹底して守ることが大前提で、その上でスタッフに依存しないという覚悟を持って経営することが大事

というお話でした。

私もまだまだですが、一緒に頑張りましょう！どなたかのお役に立てたら幸いです。